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ロングステイに人気のタイ北部の古都チェンマイ。最近このチェンマイに、新たなライフスタイル、ワーケーションを楽しむ人々が世界中から集まり、新しい価値を創造しているという。

働きながらロングステイ?

 ロングステイというとリタイア後の選択肢の一つとして検討されている方も多い。しかし、今やICTの進化に伴い、インターネットとパソコン、スマートフォンさえあれば、働く場所や時間に捉われない新しいワークスタイル(テレワーク)が可能になった。ここ数年、働き方改革の影響もあり、テレワークの普及は加速しており、企業の制度として整備されつつある。これは、現役で仕事をしている人たちも長期滞在型ロングステイを楽しむことができる時代になったことを意味する。中でも注目されているのは、仕事(Work)と休暇(Vacation)を同時に楽しむことができる、ワーケーション(Workation)だ。例えば、2週間の休暇の中に時間単位で仕事をする、インターネット回線を利用してテレビ会議に出席する、このような働き方を企業が勤務扱いにするといったものだ。このワーケーション制度を本格的に導入している企業はまだ少ないが、前向きに検討している企業はかなり多い。ロングステイ財団は、一昨年より日本テレワーク協会と普及を進めようと、有機的な連携を始めた。


 今回、この企画に賛同いただいたタイ国政府観光庁の協力を得て、世界中からワーケーションを楽しむ人々が集まっているテレワーク誘致の先進地域タイ・チェンマイの環境視察、最新情報入手、参加者間の情報交換を目的に「チェンマイ・ワーケーション・モニタープログラム」が実現した。参加者は日本企業の働き方改革に関する業務を担当している方やワーケーション関係事業者など、多種多様な方々であった。

ワーケーションを取り入れる意義

 まず、企業がこのようなワークスタイルを推進する目的を説明しておきたい。ご存知の通り、人口減少の進む日本では働き方改革の推進により“多様な働き方ができる環境”が優秀な人材を確保するために必要だ。特に若い世代には自由度の高い働き方は必須だ。そして、企業にとってのメリットは、有給休暇の取得の促進に加え、アクティブなバケーションを通して社員が新しい刺激や価値に触れることで創造性を高められる点、限られた時間の中で効率的に仕事をすることで生産性が向上する点、通勤時間をワークに転換できる点などがある。それらのさまざまな効果が、ワーケーションを通して期待できることがわかってきた背景がある。

ワーケーション実践者が集まるチェンマイ

 仕事はどこでもできると述べたが、やはりその環境は重要だ。ホテルの部屋、カフェなどで片手間的に、短時間で簡単に済ませることができる仕事ばかりではない。またオンとオフを明確に切り替えることが集中力を保ち、効率的に高い品質の業務を行うことを可能にするのは、静かで快適かつ、高速インターネット環境が整っている清潔なワークスペースだ。チェンマイにはいたるところにその条件を備えたコワーキングスペースがあり、選択肢が多いというのは魅力的だ。滞在先に一番近い場所、自身が集中して仕事ができる環境など、それぞれの好みに合わせて選ぶことができる。
 また、このコワーキングスペースの多くはメンバー同士の交流会が定期的に設定されており、世界中から価値観やバックボーンが異なる多種多様なワーカーが出会い、それぞれの分野でプロフェッショナルがいろいろな視点を共有しながら刺激的な交流をすることができる点も、コワーキングの醍醐味であり、大きなメリットといえる


旧市街内にあるコワーキングスペースPunspace Wiang Kaew。森の中のオフィスのようだ

チェンマイ大学の近くにあるThe Brickは、学生やチェンマイのスタートアップ企業が集まる場所となっている


「バケーション」も充実

チェンマイ名物のカレーラーメン、カオソーイ

 チェンマイは、車で30分も走れば自然豊かな山岳地帯が広がり、トレッキング、サイクリングなど自然を楽しむことができる。また、多くの寺院では瞑想(マインドフルネス)ができるほか、市内にはヨガレッスンを受けられるスタジオも点在する。さらにタイらしいユニークなものだと、日本人が経営するムエタイトレーニングリゾートというのもある。
 このように、バケーションでも新しいことにチャレンジし、肉体的にも精神的にも健康になることで、仕事でのパフォーマンスを向上させる好循環を作り出すことが可能な環境が、チェンマイにはある。


古いランナー様式のお寺ワット トン グェン

日本人が経営するムエタイトレーニングリゾート。
宿泊してエクササイズを楽しむもよし


寺院でマインドフルネス体験、心を落ち着かせてからワークすれば集中力UP間違いなし

 オンもオフも楽しめる環境があるからこそ、長期滞在も心地よい。滞在施設も豊富で、首都のバンコクに比べても物価はリーズナブル。長期滞在をすれば地元の人との接点も増え、チェンマイがもっと好きになる。さらに、チェンマイが好きな世界中の人々とオン、オフの活動を通して繋がることができる唯一無二のワーケーション先として、その価値を高めている。


みんなでタイ料理のクッキングを体験すれば、心ひとつ。チームビルディングにおすすめ


 来年の今頃は東京オリンピック・パラリンピックが開催される。都心の混雑から逃れ、チェンマイでいつもと変わらない仕事をしながら、世界中からチェンマイに来た人々とオリンピック観戦で盛り上がる。そんな自身のワーケーションのプランを想像しながら、「ワーケーション」文化がもっと日本企業に根付くように活動をしていきたい。


(取材協力・タイ国政府観光庁)



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