ロングステイのすすめ 海外ロングステイ 国内ロングステイ

ロングステイメンバーズログイン

  • アドバイザーログイン
  • 賛助会員ログイン
  • 公認サロン会員ログイン

公認サロン便り

スイス グリンデルワルトサロンから、住んでみてわかった!知っておけばトラブルを回避できるポイントをレポートします。

美しい景観を保つために、ごみや広告看板を出さない


自然、環境、景色を守り続ける精神
写真提供:ロングステイ財団公認サロン

スイスでは、自分たちの村、街、国を自分たちで守り、綺麗に保つというスイス人独自のポリシーが至るところに見られます。
私の住むグリンデルワルトは、標高1030mのヴェッターホルン、アイガー北壁を有する、スイスでも最も有名な観光地ですが、例えば、前夜に大きな催事があって観客がごみを散乱させても翌朝には、元の通りに綺麗な村になっていて落ちているごみを見ることがありません。また、不要な広告や看板を出さない、洗濯物を目につく場所に干さないとか、建物の形、色、大きさなどを規制するグリンデルワルト独特の条例や規制があり、住民たちもそれを守っています。
グリンデルワルトのメインストリートには、最低必要な街灯だけが立っていますが、広告看板は一切ありません。ホテルなどの名前の看板も夜間では一旦明かりがつけばそのままの状態であり、点滅したり、激しく光が動くような看板は付けることができません。上水、下水、電気、電話などは全て地下埋設であり、通りの景観が美しく保たれています。しかも、それは村の中だけではなく、村の周辺、道路沿いや電車道沿いなどにも、一切の広告看板は建てることができません。どこを見ても美しい景観が保たれています。

すぐに撤去された看板

私は昔、一度だけ手作り看板を近くの電柱に勝手に取り付けたことがありますが、取り付けて5分としないうちにお巡りさんがやって来て「あの看板は違法ですから、すぐに撤去してください」と言われたことがあります。(笑)
グリンデルワルトはアルプスに抱かれた山村であり、自分たちの自然、環境、景色などを自分達で守るという精神は昔からのもので、それが保たれるからこそ、その自然や景観を見に、世界中からの観光客がやって来るのだと思っています。
グリンデルワルトの観光業はすでに200年近い歴史があり、今では年間100万人の観光客が訪れるスイス・アルプスを代表する山岳観光地です。2014年は、スイスと日本との国交樹立150周年となります。
グリンデルワルトでは、大正10年(1921年)に、日本人登山家「槇有恒」(まきゆうこう)氏のアイガー東山稜初登頂以来、日本人には良い印象と友好的な感情を持っており、それが現在の松本市との姉妹提携(1972年)や多くの日本人観光客が訪れる一因になっています。
ぜひ、皆さんの足と目と体でスイスという国やグリンデルワルトというアルプスの村で素晴らしい休暇を過ごしていただきたいと思います。
 
スイス グリンデルワルトサロン レポート:安東 康代


ページトップへ▲